ご挨拶
東北地区国立病院薬剤師会
会長 山中 博之
令和2年5月に行われた東北地区国立病院薬剤師会総会の書面議決において、会長に選任されました山形病院の山中博之です。微力ではございますが、会員の皆様のご支援をいただきながら会長の職責を果たす所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
本会は、東北地区の独立行政法人国立病院機構に属する15施設および国立ハンセン病療養所2施設に勤務する薬剤師により構成されています。前身の東北地区国立病院・療養所薬剤科長協議会から平成6年に東北地区国立病院・療養所薬剤師会へ、平成16年に現在の東北地区国立病院薬剤師会となりました。
主な活動としては、学術・教育研修・リスクマネジメント・広報・総務の各委員会の活動を軸に、年1回の総会開催と新人研修、リスクマネジメント研修、薬学研究会等を開催しています。薬学研究会で発表された演題の中からは、北海道地区で開催される学術大会での演題発表やOB会と連携した学術奨励賞の授与が行われます。
東北地区国立病院には、急性期医療を担う病院と政策医療や難病等の慢性期医療を担う病院があり、小規模施設が多いながらも各領域のスペシャリストと広い知識と技術を備えたジェネラリストが日々の業務に励んでいます。本会ではそれぞれの施設の薬剤師による連携や交流にも力を入れています。
本会は会員のスキルアップに必要なさまざまな活動を支援します。本会の活動が、各施設で提供できる最良の医療に携わる薬剤師の育成の一助となれば幸いです。
近年、私達を取り巻く環境は病院完結型医療から地域完結型医療へと大きく変化しています。病院ではチーム医療はもとより、急性期から慢性期に繋ぐ医療、地域包括ケアシステム等地域に根差した医療が求められ、病院薬剤師がますます重要な存在となってきています。私達はそのために正しい知識と技術の習得・向上を常に目指し、自覚と責任をもって行動することが必要です。今の自分に何ができるか、何をすべきかを個々が意識しながら歩むことが大事だと考えます。
本会もその歩みをともにし、この歴史ある本会の活動が後世代の方々にも継承され、意義ある会であり続けることを願っています。